【高卒就職】一般常識試験でよく出る問題と勉強方法を徹底解説!
高卒就職試験のひとつである一般常識テスト。
実施内容は、企業によって若干異なりますが、中学生までの勉強をおさらいしておけば、問題なく解けます。
とはいえ、どのような対策をすればよいのか分からなかったり、そもそもなぜ一般常識テストを実施するのか疑問に思ったりするでしょう。
高校生のなかには、
「事前にどんな問題が出るのか知りたい」
「回答のポイントが知りたい」
という方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、まず高卒就職試験で一般常識テストを実施する理由を解説し、その後、よく出題される問題を紹介していきます。
ぜひ参考にしながら、一般常識テスト対策に役立ててみてくださいね。
高卒就職試験で一般常識テストを実施する理由とは?
一般常識テストを実施する理由は、以下2点です。
- 最低限度の常識があるか確認したいから
- 応募者を選抜したいから
社会人になった時にも、算数や国語など、学校で勉強した内容が役立つことが多々あります。例えば、売上や利益金額の計算やお客様にメールを送る時の文面などは、学校で勉強したことの応用ですよ。
まずは、一般常識テストを実施する理由から理解していきましょう。
最低限度の常識があるか確認したいから
社会に出るにあたり、最低限度の知識があることは大前提と考える企業は多いです。
そのため、「そもそも、応募者に基本的な知識はあるか」を確認するために一般常識テストを行います。
知っていて当然と思われる一般常識がないと、職場内や取引先のお客様とのコミュニケーションがうまくとれず、業務が止まってしまう可能性があります。
うまく業務が進まなければ、仕事自体が苦痛に感じてしまい、早期退職につながることがあります。このようなネガティブな可能性を避けるためにも、一般常識テストを実施するのです。
テストの点数が低ければ、不合格の可能性が高まりますが、高いからといって採用が決まるということではありません。最終的には、面接での態度や話し方なども踏まえて、採用・不採用を決めます。
応募者を選抜したいから
応募者の多い大手企業では、面接前に優秀な応募者を選抜するために一般常識テストを行います。
上述した内容と被りますが、最低限の常識がなければ、相手とのコミュニケーションが上手くとれず、最悪の場合は迷惑をかける恐れがあるからです。
また、応募者の多い企業は、全員と面接をする時間はとれません。そのため、面接前に、一般常識テストで応募者を選抜し、自社の採用基準に満たない人を不合格にしていきます。
一般常識テストの点数が低ければ、面接前に不合格になってしまうこともあるため、テスト対策がとても重要です。
筆記試験の一環として適性検査をすることもある
一般常識テストの中には、適性検査をすることもあります。あなたの性格を把握するためのテストです。
自社の採用基準や欲しい人材に適しているかどうかを複数質問の回答から判断します。適性検査で重要なポイントは、ありのままの自分で回答することです。
自分をよく見せたいからといって、嘘の回答は絶対にNG。
面接で矛盾したことを話し、即不採用になることもあります。また、面接で嘘がバレなかったとしても、入社後の働きぶりから、嘘だったとバレる可能性があります。
適性検査は、素直に回答するように意識しましょう。
高卒就職試験における一般常識テストでよく出題される問題
ここからは、高卒就職試験の一般常識テストでよく出題される問題を教科別に紹介します。また、回答のポイントもあわせて紹介するので、どんな問題が出るのか気になる方や回答方法が気になる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
時事問題
時事問題を出題する意図としては、社会にどれだけ興味・関心があるかを確認するためです。課題に対して、他人事ととらえず、自分の考えや意見を持っているかなどの姿勢をみています。
- 少子高齢化社会についてあなたの考え書きなさい
- 再生可能エネルギーとは?
- 気になるニュースと気になっている理由を書きなさい
普段からニュースを見て、自分なりの意見を考えておくことで、スムーズに書き進められます。
今からでも、少子高齢化社会の実態や再生可能エネルギーなど、環境問題についてインターネットなどで調べておくのもポイントですよ。
国語
文章力や読解力などを確認するために、下記のような問題が出題されます。
- 文章を読んで作者の意図を書きなさい
- 下記のカタカナを漢字に直しなさい
・ウンデイの差
・嘘もホウベン
・鬼にカナボウ - 下記の漢字の読み仮名を書きなさい
・遵守
・予め
・塩梅
よくある四字熟語や慣用句などを再度おさらいしましょう。漢字ドリルを一冊購入して、対策するのもおすすめですよ。
算数
足し算や引き算、掛け算、割り算の問題だけではなく、短時間でどれだけ数多く回答できるかを試す問題ができることもあります。そのため、覚えておくと効率よく解ける公式や定理などをおさらいしておきましょう。
- 税抜き価格1350円の品物を5個買ったときの税込価格は?ただし消費税は10%とする。
- x2+3x+2を因数分解しなさい。
中学生レベルまでの数学をおさらいし、公式を使って解く練習をしていきましょう。数学や算数の過去問を解いておくのもおすすめです。
理科
理科に関する問題を出す企業はそこまで多くはないものの、一般常識テストを受けるなら対策しておきたいもの。たとえば、電気や物理などの理解が必要な技術職は、理科の知識を応用した仕事といえます。そのため、自分が応募する職種が技術系であれば、理科の対策も必須です。
- 元素記号CLは何を表しているか
- 食塩40gを120gの水に溶かすと何%の食塩水ができるか
算数同様に、公式や定理のおさらいをしておきましょう。理科のなかでも、物理や化学、生物など得意不得意が分かれます。苦手な分野を重点的に対策しておくこともおすすめです。
社会
地理・歴史・経済などの基礎的な問題が出題されます。社会科こそ、出題範囲は幅広く、時事問題と似ているものも出題されることがあります。いずれにせよ、中学生レベルまでの地理や歴史の勉強をして対策していきましょう。
- 「経済連携協定」を差すアルファベット3つを書いてください
- 大政奉還を行なった江戸幕府の将軍は誰か
- ブラジルの首都はどこか
歴史的に有名な事件や関わった人物、国の首都、国際情勢の中で最近話題のことなど、出題されやすい部分を中心に対策していきましょう。すべてを覚えるのは時間がかかってしまうため、要点をおさえて対策していくことがベストです。
英語
グローバル化に伴い、一般常識として英語を重視する企業も増えています。出題される問題の難易度はそこまで高いわけではなく、中学生レベルの英語が理解できていれば解けます。
- 次の日本語を英語に直しなさい
利益
市場 - 次の英語を日本語に訳しなさい
Why don’t you come with me?
中学生レベルの文法や単語を中心に復習しましょう。また、ビジネスで使う英単語についても勉強しておくと、役立ちますよ。余裕がある方は、熟語や構文なども復習しておくと、高得点が狙えます。
高卒就職試験の一般常識テストで落ちないための対策方法
ここからは、一般常識テストで落ちないための対策方法を紹介します。さきほどの出題例の回答ポイントでも少し紹介している部分と重なりますが、参考にしてみてくださいね。
普段からニュースを見ておく
時事問題や社会科の勉強として、普段からニュースを見ておきましょう。
日常生活の中で、自ら情報収集し、自分なりの意見や考えを持っておくと一般常識テストで役立ちますよ。新聞やニュースすべてを読む必要はなく、今話題の事件や問題ひとつを自分の中で理解しておくのがポイントです。
新聞を取っていなかったり、テレビを見る環境がなかったりする場合は、スマートフォンや学校のPCなどで情報収集してみてくださいね。
中学生レベルの教科書をおさらいする
中学生レベルの教科書を一通りおさらいしておくと、スムーズに問題が解けますよ。一般常識テストとはいえ、誰もが苦戦するような難しい問題ばかりが出題されるわけではなく、ハッキリ言ってしまえば、中学生でも解けるような問題が出題されます。
そのため、中学生の総復習ドリルなどを購入し、一通りをおさらいしておけば、一般常識テストに役立ちますよ。
公式や定理を復習する
数学の公式、定理を復習し、覚えておくようにしましょう。一般常識テストでは、公式を使って解く問題も多く出題され、そもそも公式を覚えていないと点数がとれません。中学生レベルの教科書を復習するのと同時に、数学の公式、理科で勉強した定理などをもう一度勉強し直してみてくださいね。
まとめ
高卒就職試験の一般常識テストは、面接前に書類選考として行なう企業もあります。せっかく、たくさんの面接対策をしても、一般常識テストの結果が悪く、面接機会を逃すのはもったいないことです。
ドリルを一冊購入したり、教科書で復習したりと、勉強しておけば、誰でも解ける問題なので、忘れずに対策しておきましょう
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