高卒就職はやめとけはもう古い!高卒就職の実情と失敗しないための3つの対策
「高卒で就職はやめとけ。大学に行かないと苦労するぞ」
こういった言葉を見聞きしたことはありませんか?
かつては学歴社会で、高卒では昇進できなかったり、そもそも就職できなかったりした時代がありました。上記の言葉は、後悔しないように心配してかけられた言葉なのでしょう。
しかし現在では高卒だから苦労するという考えは変化しています。
現代の社会では学歴よりもスキルや経験を重視する会社がほとんど。大学に進学したからといって高い給与で安定し、満足のいく生活を送れるとは限りません。
ではなぜ「高卒就職はやめとけ」と言われているのでしょうか。
今回はそもそもやめとけと言われる理由と、高卒から成功するコツを解説していきます。
【結論】高卒就職はやめとけはもう古い!
結論から言うと、高卒で就職するのはやめておけという考えはもう古いです。
かつては、大学に行かないと就職できない事情がありました。
しかし、現在では大卒と遜色ない高い就職率に豊富や求人数といった、高校生にとって就職しやすい環境に変化しています。
もし高校生のあなたが就職を目指したいのならば、早めに準備をすることで自分に合った仕事に出会えるはずです。
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「高校就職はやめておけ」と言われる3つの理由
高卒で就職することは今では十分に可能となっていますが、やはり大卒との違いは存在します。
ここでは、高卒就職をやめておけと言われる理由と、それぞれの理由への対策について解説します。
一見、悪いと言われている面も、早めの対策は十分に可能ですので、今後の進路選択の参考にしてください。
理由1:選べる業界・業種が限られる
大卒と高卒では、出されている求人に違いがあり、大卒の方が多くの選択肢を得られるのは、事実としてあります。
高卒向けの求人には、製造業やサービス業といった学歴を不問とするものが多い傾向です。
一方で大卒向けの求人には、高卒からでも応募できるものに加えて、技術職や特定の教育課程の修了しなければ取得できない資格が必要な専門職などがあります。
大学では4年以上専門分野を学ぶため、高卒と比較してどうしても選択肢に違いが存在します。
高卒からの応募も歓迎され、就職しやすい会社には以下の特徴があります。
- 「高卒以上」「学歴不問」を条件として挙げている
- 営業職など実力主義である
- 若い人材を積極的に採用している
営業職や販売職など、個人の実力で評価が決まるものについては、学歴を重視されないことが多い傾向があります。
また、体力仕事や社内教育でスキルを積んだあと長く勤めてほしいと考える会社は、若い人材を積極的に採用しています。
確かに学歴によって選べる業界・業種は変わりますが、自分の就きたい職業によっては必ずしも学歴が必要ではない、というのも事実です。
理由2:初任給・生涯年収が大卒より低い
一般に、初任給・生涯年収など収入は大卒の方が高い傾向にあり、給与面を心配して高卒で就職しないことを選ぶ人も存在します。
初任給
- 大卒:21万円
- 高卒:16万7千円
生涯年収
- 大卒(男性):2億7210万円
- 大卒(女性):2億1570万円
- 高卒(男性):2億1370万円
- 高卒(女性):1億5200万円
初任給における大卒と高卒との差は、およそ3万円。生涯年収においては、男女ともにでおよそ6,000万円の差が生まれるとされています。
初任給から差が生まれる理由としては、大卒で就職する方が専門的なスキルや知識を活かせる場合があるためだと考えられます。一方で大学の学費などの出費を考えると、必ずしも利益があるとは言えず捉え方も変わってきます。
しかし、生涯年収で見ると、男女ともにかなりの差が生まれるのも事実です。
スキルを活かす仕事や実力主義の仕事では、一概に収入が低くなるとはいえないため、自分の将来を想像して考える必要があります。
理由3:ブラック企業の可能性がある
大卒に比べ、高卒の就職先は少ないことに加え、肉体労働を伴うものも多くあります。
その結果、労働環境が劣悪なブラック企業に就職してしまう可能性が高くなっています。
ブラック企業の特徴として、以下があります。
- 離職率が高い
- 採用基準が低い
- 業務内容があいまい
- 労働時間に対して給与が低い
- いつでも求人を出している
いまでは、労働環境への監査が厳しくなっているため配慮している会社が増えていますが、まだまだ注意して会社を選ばなければならない状況です。
労働環境が劣悪な職場では、離職率が高くなりがちです。そのため低い採用基準で、年中求人を出しているような会社もあります。また、業務内容が明確でなく『アットホームな職場』『やりがいのある仕事』など業務に直接的に関係のないことを書いてある場合もあります。
就職する際は、十分に情報収集をすることが必要です。
- 面接や職場見学で質問する
- ネットの公式情報だけでなく、口コミも調べる
- 実際に働いている人から情報を集める
以上を全て行うことは難しいかもしれませんが、ブラック企業に就職してしまわないために、情報収集は怠らないようにしましょう。
高卒で就職も悪いことばかりではない
高卒で就職することは、確かに、不利な側面や悪いイメージがあります。
しかし、自分に合った会社で働くことや、キャリアアップをすることも十分に可能です。
高卒での就職も悪いことばかりではなく、自分の特徴やライフスタイルに合わせて選択しても良いのではないでしょうか。
ここからは、高卒の就職が大変だとはいえないことを説明していきます。
就職率が高い
高卒は就職できないイメージが持たれているかもしれません。
しかし、文部科学省の調査では、以下のような結果が公開されています。
全体 | 98.2% |
男性 | 98.5% |
女性 | 97.6% |
参考:「平成31年3月高等学校卒業者の就職状況(平成31年3月末現在)に関する調査について 」
男女ともに98%前後と、就職を希望するほとんどの人が就職できているとわかります。
データを見る限り、高卒だから就職できなそうと判断するのではなく、前向きに考えても良いのではないでしょうか。
求人数が豊富
就職率が高いといえど、どこでもいいから就職するのではなく、自分に合った仕事に就きたいですよね。なので、就職先を選べるのかを、求人数を目安に考えることも大切です。
厚生労働省が公開している調査によると、高校新卒者におけるハローワーク求人の状況は以下のようになっています。
求人数 | 約33万6千人 |
求職者数 | 約16万人2千人 |
求人倍率 | 2.08倍 |
参考:「令和2年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ 」
高校新卒の求人倍率は2.08倍であり、求職者一人に対して2つ以上の求人があることがわかります。
高卒の就職先は豊富にあり、自分のやりたいことや向いていることから、仕事を選べる環境であることが実情です。
スキルを身につければキャリアアップが可能
大卒と比べて初任給が少ないといった事実はありますが、スキルを身に付ければキャリアアップをすることも十分に可能です。
実際、スキル重視や実力主義といった会社で働けば、学歴に関係なく評価されることもあります。
また、キャリアアップのために転職をしようとすると、
- 実務経験年数◯年以上
- 資格保持者
- 特定の技術を持っている人
といった、経験で求人を出している会社がほとんどです。
そのため、早いうちから経験の積める高卒はメリットがあるともいえます。
高卒で就職する3つのメリット
大卒と高卒には違いがあり、高卒が不利に働く面も確かにありますが、メリットも存在します。
ここでは、以下の3つのメリットを詳しく説明します。
- 早く社会に出て経験を積める
- 高い学費を払わなくて済む
- 実力主義に学歴は関係ない
早く社会に出て経験を積める
まず、先ほど説明したように、大卒よりも早く経験を積める点がメリットとしてあります。
特に高卒採用を積極的に行なっている会社は、新人・未経験者に対する教育を充実させている傾向があります。
若い人材には、社内教育でスキルを身につけ、長く働いてもらいたいと考えており、着実に経験を積めるのが特徴です。
早く経験を積めることは、おのずと結果を出し出世をする早さにもつながります。
高い学費を払わなくて済む
就職をすれば、進学で使う学費は必要ありません。また、奨学金を借りて進学し、卒業後に返済することもありません。
進学した人の中には、奨学金の返済を負担に感じ、後悔する人もいるようです。
一方で就職していれば、10代のうちから自力でお金を稼ぐことができます。
進学してアルバイトをするよりも高い収入を得ることができ、経済的に余裕のある状態を早く作れることもあるでしょう。
実力主義に学歴は関係ない
営業職、販売職など自分の上げた成果で評価される仕事があります。
実力主義の仕事には学歴が関係ないことも多く、進学して就職するよりも早くから、スキルを身につけることは仕事で活躍する上で有利に働くでしょう。
もし、持ち前のコミュニケーション力を活かして仕事をしたく、学歴が関係ない分野を目指すならば、メリットがあるといえます。
高卒で就職して後悔しないための3つの対策
就職をする上で、「自分には合わないなぁ」「やりたいことじゃないなぁ」と後悔することは十分に考えられます。
思い描いていた理想と現実にギャップを感じ、仕事にやりがいを感じられずすぐに辞めたくなるのは避けたいですよね。
そのために、これから説明する3つの対策をまずは実践してみてください。
自分のことをよく知り行動する
理想と現実のギャップを少なくするためには、自分の特徴を知っておくことは大切です。
例えば、『人と話すのが好き』『コツコツとルーティンをこなすのが得意』などそれぞれの特徴ができない仕事に就いてしまうと、仕事に違和感を感じることも考えられます。
そこで、自分の強みや弱み、性格などを理解するために『自己分析』は入念に行いましょう。
今すぐ簡単に行う方法は以下の記事で紹介しているので、まだ自己分析をしていないならば、ぜひやってみてくださいね。
企業の情報収集を怠らない
自分がどのような働き方をできるか、あらかじめ明確にしておくことは後悔をしないための一つの方法です。
大雑把な仕事内容だけでなく、一緒に働くメンバーについて、1日のスケジュール、任せてもらえる仕事の範囲などなるべく詳しく情報収集をしましょう。
情報収集の方法は求人情報や公式HPだけでなく、面接時や応募前職場見学で実際に質問してみるものがあります。
働き方については実際に働いてみないとわからない面もありますが、就職先を決定する前に調査しておくことで、ギャップを少なくすることは大切です。
キャリアプランを考える
会社を選ぶ条件として、将来的なキャリアプランを踏まえ、働くことへの目的意識を作ることが対策としてあります。
直近の仕事内容や給与、待遇ももちろん大事ですが、今後キャリアアップしていくために積まなければいけない経験を考えてみましょう。
『◯歳までに出世して、◯までに独立して……』など明確に立てることができれば一番良いですが、簡単なものでも構いません。
例えば、『若いうちに独立したい』とプランがあれば、一人で仕事ができるようなスキルが身につく職場を選ぶ必要があります。
また、『大卒に負けず出世したい』とあれば、自分と同じ高卒で入社した先輩が出世できているか調べる必要があります。調べる方法は、面接時や応募前職場見学で質問してみるのがおすすめです。
自分に必要な職場環境はどんな条件なのか、あらかじめ決めておくことが後悔しないための対策です。
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まとめ
今回は、『高卒で就職はやめておけ』という考えはもう古いことから、現在の高卒就職事情を解説しました。
いまでは高卒からでも就職は十分可能で、自分に合った仕事を選べる環境になっています。
高卒就職には、
- 早く社会に出て経験を積める
- 高い学費を払わなくて済む
- 実力主義に学歴は関係ない
といったメリットもあるので、自分に向いている進路を選択しましょう。
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