意外と知らない高卒就職するメリット|学歴で後悔しない方法まで解説
「高卒就職にいいことなんてあるのかな」
高校卒業後の進路に迷っているあなたの中には、こんな不安感があることでしょう。
現代社会では、高校卒業後に進学するのが多数派で、高卒自体に悪い印象を持っている人も少なくありません。
しかし、高卒からでもイキイキと働いたり、若いうちから大出世を果たしたりと、いわゆる『成功する人』も数多くいます。
あなたも高卒から就職をするならば、成功する道を進みたいですよね。
結論から言うと成功する人は、高卒ならではのメリットを活かしているから成功するんです。
今回は高卒就職のメリットについて詳しく解説します。一方で、注意すべきデメリットについてもお伝えするので、メリット・デメリットの両方を知り、これからの就活に活かしてみてください。
高卒就職のメリット
高卒・大卒など就職するタイミングが違えば、就職後の環境も大きく変化します。
高卒ならではの環境を活かせば大卒以上に活躍することが可能なんです。しかし何もしなければ差は開く一方。
ここでは、高卒だけがもつ以下の3つのメリットについて解説します。
- 早く社会に出れる
- 実力主義に学歴は関係ない
- 高い学費を払わなくて済む
①早く社会に出れる
社会人として実務経験を積むことは、学生の間ではできないものです。
高校卒業後すぐに就職すれば、進学する同級生より多く経験が積めます。同じ年代の新卒が入ってくる頃には、社会人5年目としてスキルや経験が身についているでしょう。
職種によっては、経験豊富なベテランとして扱われるかもしれませんね。
社会人として4年も早く就職できることは大きなメリットで、大卒と差をつけることのできるポイントでもあります。
②実力主義に学歴は関係ない
職種によっては、実力主義で評価されるものも存在します。
例えば、営業職や販売職には自分の売り上げで給与がプラスされる『インセンティブ制度』を導入している会社があります。学歴は関係なく、成果が評価されるんですね。
採用の際にはコミュニケーション力や人間性、多くを学ぶ姿勢を重視されます。
エンジニアなど技術職についても実力主義の側面があります。どんなに学歴があっても実際にスキルがなければ、評価もされないですよね。
つまり進学するよりも早く現場でスキルを身につけることは、仕事で活躍する上で有利に働きます。
③高い学費を払わなくて済む
就職をすれば、専門学校や大学に通う費用がかからないこともメリットとして挙げられます。
進学すると入学金、学費、生活費などの費用が必要です。裕福なご家庭ならば問題はないでしょうが、そうでない場合は全額でなくとも自分で用意しなければなりません。
奨学金を借りることも考えられますが、卒業後の奨学金の返済を負担に感じ、後悔する人もいるようです。
学業とアルバイトの両立が難しく、苦しい生活をする可能性も大いにあります。
高卒から就職した場合は、以上のような進学費用を気にすることなく、10代のうちから安定した収入を得ることができます。
高い学費を払わなくて良い分好きなことに使え、将来のために貯金することもできるのはメリットと言えます。
高卒就職のデメリット
高卒就職にはメリットがある反面、以下のようなデメリットも存在します。
- 選べる業界・業種が限られる
- 収入が大卒より低い
- 自由な時間が少ない
進路を考える上で、デメリットの理解を疎かにしては後悔することもあり得ます。自分の目指す業界やキャリアと照らし合わせて、当てはまるものや対策できるものを確認しておきましょう。
①選べる業界・業種が限られる
一部の企業では応募条件に『大卒・大学院卒以上』といった学歴を定めており、高卒では求人の幅が少なくなるのは事実です。資格についても大卒以上でないと取得できないものが、求人の応募条件となる場合があります。
もし働きたい業界・業種が明確にあるのならば、高卒からでも就職が可能なのか事前に調べておきましょう。
しかし大卒以上を条件としている企業には、実務経験を積むことで学歴に関係なく応募できる可能性があります。実際、中途採用では実務経験年数や持っているスキル・実績を重視する企業は多いです。
高卒から数年経験を積んだ後に、別の企業へ転職するのはデメリットを覆す手段のひとつですね。
②収入が大卒より低い
『令和2年賃金構造基本統計調査の概況』によると、賃金がピークを迎えた時の金額は、学歴別にまとめると以下のようになります。
性別 | 高卒 | 大卒 |
---|---|---|
男性 | 約35.4万 | 約52.7万 |
女性 | 約23.4万 | 約38.2万 |
高卒と大卒の差には男性では約17.3万円、女性では約14.8万円の開きがあり、男女ともに、大卒の収入が高い傾向があります。
表の金額はあくまで平均なので必ずしも高卒の収入が低くなるとは限りませんが、ただ就職するだけで何もしなければ大卒に劣る収入になってしまうかもしれません。
しかし、就職する企業や身につけるスキルによっては、キャリアアップが十分に可能なので、就職する前にどんなキャリアを歩みたいかイメージしておくことが大切です。
身につけたいスキルや出世が可能かを就職する前に調査しておきましょう。求人だけでなく公式サイト、ネット上の口コミ、職場見学や面接時など情報を得る機会はたくさんあります。
③自由な時間が少ない
高卒で就職すると、進学した人に比べて時間の自由が少なくなります。
学生ならば学業・遊び・アルバイトのバランスを自分で考えることができますが、社会人ではそうはいきません。
週休2日の企業がほとんどで、学生ほどの長期休暇を取るのは難しいでしょう。1日のほとんどを業務に費やす日常のなかで、時間の使い方を工夫していく必要があります。
仕事以外にもプライベートの時間も大切にしたい人は、通勤時間・残業時間・福利厚生に着目して会社選びをすることをおすすめします。
就職後に学歴は関係ない
高卒での就職は、確かに求人数や給与面を考えると不利に働く面もあります。
しかし早く社会に出ることができ、経験を積める大きなメリットも同時にあります。
就職時こそ学歴による違いはありますが、実際に就職してみれば関係ありません。一般的な企業のほとんどでは、結果を出した人から出世することができ、転職でもスキルや実績がある人ほど高待遇で働けます。
スキルや経験を重視される現代だからこそ、大卒だからといって高収入を得たり理想通りの生活ができるとは限りませんよね。
高卒就職のデメリットは、自分の努力次第で覆すことが十分に可能なんです。高卒ならではのメリットを仕事やキャリアに活かせるよう、前向きに考えましょう。
まとめ
今回は、高卒就職のメリット・デメリットを解説しました。
高卒での就職は、より早く経験を積めることから実力のある社会人になれる可能性が十分にあります。デメリットがあるとして悲観的になるのではなく、メリットを前向きに捉えてみてください。
きっと自分に合った進路選択やキャリアを歩めるはずです。
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