たった3分で分かる高卒で公務員に就職する方法|メリット・デメリットも紹介
高校卒業後に、就職することを決めたものの、民間企業への就職か公務員になるかで悩んでしまいますよね。
公務員のほうが給料も仕事も安定しているからと、親に勧められたこともある…
そもそも高卒で公務員になれるのか?
上記のような悩みを抱える方も多いでしょう。
今回の記事では、そもそも高卒から公務員になれるかどうかや高卒で公務員になるメリットデメリット、公務員になるまでの流れなどを解説していきます。
たった3分で高卒で公務員になるための方法が分かるので、ぜひ参考にしながら、進路選択に役立ててみてくださいね。
前提:高卒程度の公務員試験で合格すれば公務員になれる
結論、高卒程度の公務員試験に合格することで、公務員になれます。
公務員試験には、基本的に年齢以外の制限がありません。また、学歴は不問です。「大卒程度」「高卒程度」という区別はありますが、試験内容が大幅に異なるわけではないのです。
高卒程度の公務員試験は、「教養試験」と「作文」で構成されています。一方、大卒程度の構成は「教養試験」「論文」「専門試験」がかされます。よって、大卒程度の公務員試験のほうが難易度が高くなるといえます。
もし、公務員になろうと決めたのなら、大卒から公務員になるよりも高卒の今時期から学習時間を確保し、合格を目指しましょう。
高卒で就職できる公務員の種類は国家公務員と地方公務員の2つ
高卒でなれる公務員の種類は大きく2種類です。具体的には、「国家公務員」と「地方公務員」のふたつ。
それぞれで仕事の内容が違うため、自分はどちらになりたいのかを明確にするとよいでしょう。
ここから2種類の仕事内容を紹介するので、以下を参考にしてみてくださいね。
官僚を目指すなら国家公務員
国家公務員とは、総務省や厚生労働省などの省庁やその関連機関など、日本を支えるような仕事をしている人を指します。いわゆる官僚と呼ばれる人です。
国家公務員になるためには下記試験のいずれかに合格する必要があります。
- 国家公務員総合職試験
- 国家公務員一般職試験(本省採用)
- 国家公務員一般職試験(大卒程度)
- 国家公務員一般職試験(高卒程度)
試験が分かれていますが、あくまで目安としているだけなので、高校生でも大卒程度の試験を受けることは可能です。しかし、大卒程度の試験は受験者の学力レベルが高いため、高校生の合格率は低めでしょう。
日本を支える仕事をしているわけなので、高卒程度とはいえ、幅広い教養と平均以上の学力が必要です。事前にしっかりと対策し、公務員試験にのぞみましょう。
市役所などでの勤務を目指すなら地方公務員
地方自治体の市役所に勤務し、役所で仕事をしている人のことを指します。
地方公務員になるためには、以下のような試験に合格する必要があります。
- 上級(大学卒程度)
- 中級(短大卒程度)
- 初級(高校卒程度)
国家公務員試験のところでも伝えましたが、上級や中級の試験を受けることも可能ですが、合格率は低めです。まずは、初級の高校卒程度の合格を目指しましょう。
高卒で公務員に就職したいなら地方公務員がおすすめ
高校卒業後に公務員を目指すのであれば、地方公務員を目指すのをおすすめします。なぜなら、国家公務員試験と比べて、試験の難易度は低く、合格率が高まるからです。
地方公務員とはいえ、さまざまな仕事があります。具体的には下記3つです。
- 一般行政職
- 公安職
- 技術職
上記3つは、仕事内容がすべて異なるため、ここからは職種について詳しく解説していきます。
事務関連などを行なう一般行政職
一般行政職は、事務をメインとした仕事をします。市役所などで働いている公務員はこの一般行政職が多いです。
市役所のほかにも学校事務や警察事務もあり、配属先によって職種が違います。学校事務は公立の学校で事務職をし、警察事務は警察署で事務職を担当します。
配属先については自分の希望を伝えることができますが、希望通りになるわけではありません。面接などで、希望をアピールしておきましょう。
警察や消防などの公安職
警察や消防などは公安職に分類されます。
一般行政職とは異なり、選考には実技試験があります。なぜなら、体力面でも一定以上のスキルが求められるからです。
地方自治体によって異なるものの、シャトルランや反復横とびなどの体力テストがある場合がほとんど。学力レベルが高いだけでは、公安職に就けないため、消防や警察になるためには体力トレーニングも必要です。
また、地方の警察は本庁などで働く国家公務員のキャリア組とは別の採用です。つまり、地方の警察官や消防官は基本的に地方公務員としての扱いになります。
電気や機械などの技術職
電気や機械、土木、水道など、特殊な技術を使って、仕事をする技術職。
専門的な技術が求められるため、試験内容の幅が広く、知識も問われます。
公務員は事務職や公安職だけではなく、自らの技術を活かして公務員として働くこともできます。工業高校に在籍していて、高校で取得できる資格を持っている方は視野を広げて職種を選んでみてくださいね。
高卒で公務員就職するための流れ
高卒で公務員就職するために、合格までの流れを紹介します。一般的な就職試験とそこまで大差はありませんが、一部異なる試験があります。
どんな内容の試験が行われるのか、しっかりと確認し、試験対策をしていきましょう。
一次試験(一般教養や作文、体力テスト)
公務員一次試験は、一般教養テスト(筆記試験)や作文などが行われます。専門的知識ではなく、高校まで学習した範囲内で出題されるため、中学〜高校までの内容を幅広く学習しておきましょう。
作文試験では、当日にお題が出題されるため、過去問からどんなテーマが出るのか予想し、文章を作ることに慣れておくとよいです。
また、一般教養や作文試験のほかに、職種によっては体力テストがあります。シャトルランや反復横跳びなど、体育でも行うような体力テストとはいえ、日頃から運動することを習慣づけでおくとよいです。
一般教養や作文、体力テストなど学歴に関わらず対策しておけば、通過できるものなので、十分に試験対策をしておきましょう。
二次試験(面接)
一次試験通過後は、二次試験で面接が待っています。面接形式は、集団か個人ですが、自治体によって異なるため事前に確認しておくことをおすすめします。
面接で見ているポイントとしては、人柄や人間性など、受験者の人となりを重視している場合が多いです。そのため、各地方自治体や職種が求める人物像・知識・スキルを確認し、面接対策をしていくことをおすすめします。
試験合格を勝ち取るためには、入念な面接対策が必要なので、徹底的に自己分析をし、自分のことをうまく伝えられるようにしましょう。
高卒で公務員に就職するメリット
高卒で公務員になるメリットは大きく2点です。
- 民間企業と比べて高待遇であることが多い
- 同年代の進学者と比べて社会人経験が積める
高卒で公務員になるメリットは大きいです。
以下の記事では、高卒で公務員になると勝ち組なのかを詳しく解説しているので、公務員を目指している方は以下記事も参考にしてみてくださいね。
民間企業と比べて高待遇であることが多い
若い年齢から一定水準以上の給与や賞与が国から保証されている公務員。民間企業に就職する高卒者と比べて、公務員になるほうが高待遇であることが多いです。
手当の種類も豊富なので、長い目で見ても安定した給与水準を確保できます。また、有給休暇や育児休暇など休暇制度も整備されているため、民間企業では取りづらいものも取得しやすいでしょう。
もちろん、倒産や急な解雇の心配もないため、安定して高待遇で働けます。
いち早く社会人としてスタートが切れる
高卒で就職する人に共通して言えることですが、進学者よりも早くに社会人経験を積めます。
例えば、大学に入学する場合は4年間正社員として働くことはできません。その点、高校卒業後に就職した場合は、進学者と比べて4年も多く社会人経験が積めるのは大きなメリットです。
また、民間企業では、高卒と大卒で差があることはありますが、公務員で学歴による差はありません。つまり、高校を卒業後、すぐに公務員になるほうが圧倒的に有利です。
高卒で公務員に就職するデメリット
ここからは、高卒で公務員になるデメリットを紹介します。具体的には下記2点です。
- 出世に限界が来る時がある
- 専門的な知識やスキルが身に付きづらい
これらのデメリットを事前に理解していなければ、公務員になってから後悔する可能性があります。
以下記事では、高卒で公務員になったら後悔するのかどうかをまとめていますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
出世に限界が来る時がある
先ほどメリットで紹介したように、高卒と大卒で昇進や給料での大きな差はありません。とはいえ、国家公務員の役職では話が違います。
国家公務員の課長や部長は、大卒者がほとんどかつ名の知れた有名な大学を卒業しているエリートばかり。そのため、高卒で国家公務員になった場合は、勤続年数を重ねても限界が来る時があります。
しかし、高卒でも役職に就いている国家公務員の人もいるので、職種によっては出世できる可能性もありますよ。
専門的な知識やスキルが身につけづらい
長期で公務員として働いた場合は、公務員の仕事でしか役に立たないスキルが磨かれることもあります。つまり、公務員から民間企業に転職を考えた時に、選択肢の幅が狭くなることもあるということです。
とはいえ、公務員の仕事をしていて、民間企業で役に立たないスキルしかないというのは稀なケースでしょう。
例えば、一般行政職であれば民間企業の事務職、技術職であれば民間企業の技術職など今後のキャリアを考えても、そこまで心配する必要はないといえます。
高卒で公務員試験に合格するための対策
ここからは高卒で公務員試験に合格するための試験対策について紹介します。具体的には下記3点を徹底的に行いましょう。
- 過去問を解く
- 自分の考えをまとめる
- 面接練習を何度も行う
具体的に解説していきます。
公務員試験の過去問を解く
公務員を目指そうと決めたなら、早い時期から過去問を解いていきましょう。闇雲に中学校で勉強した教科書からおさらいするよりも、過去問を繰り返し解く方が、どんな問題が出るのか、問題の特徴などを掴みやすいです。
出題内容や傾向を理解することで、当日の筆記試験でもスムーズに進められます。問題の回答を覚えるくらいまで学習しておくと、解き方までしっかりと理解できますよ。
自分の考えを簡潔にまとめられるようにする
自分の考えを簡潔にまとめられるように準備しましょう。なぜなら、面接や作文試験では端的に考えをまとめられているほうが好印象だからです。
はじめに結論を伝え、その後に理由、具体例と続けることで、聞き手にストレスを与えません。また、「結論→理由→具体例→結論」の構成のほうが話している内容の理解がしやすく、印象に残ります。
質問やテーマには、最初に結論から伝えることを意識しましょう。
面接練習を何度も行なう
筆記試験や作文対策などを行なったあとは、面接練習を何度も行ないましょう。事前に複数回するかしないかで、面接での緊張度合いも変わります。
できるだけ本番に近い形式で、何度も行うことにより、当日の面接では慌てずに進められますよ。
まとめ
ここまで公務員の種類や高卒で公務員になる方法などを紹介してきました。民間企業に就職するにしても、事前準備はとても大切です。
U:studyでは、面接でよくある質問と回答ポイントや好印象与えるための服装例などを紹介した記事もあります。
本記事とあわせてよく読むことで、公務員試験や就職試験の合格により近づくため、ぜひ役立ててみてくださいね。
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