【高卒就職】2021の就職率は?高卒就職を有利に進めるポイントも徹底解説

高校卒業後、進学をせずに就職を考えていると、

「高卒で就職できるのかな?」
「就職率ってどのくらいなの?」

と疑問に思いますよね。
一般的に高卒は不利と言われがちです。しかし実際の就職率は高く、ほとんどの就活生が内定をもらえています。

今回は高卒の就職率や内定率、2021年から2022年にどう変化したのか?などを詳しく解説します。また、なぜ高卒の就職は困難だと言われるのか、就活を有利に進める方法も解説するので、ぜひ参考にしてみて下さい。

目次

そもそも就職率とは?就職内定率との違い

『就職率』と似た言葉に『就職内定率』という言葉があり、意味はそれぞれ異なります。

  • 就職率:就職希望者に占める就職者の割合
  • 就職内定率:就職希望者に占める就職内定者の割合

つまり就職率は『就職したいと思っている人のうち、どれだけ就職できたか』、就職内定率は『就職したいと思っている人のうち、どれだけ内定が出たか』の違いがあります。

高卒の就職率は?

『高卒は就職できない』といったネガティブなイメージを持っている人は間違っています。実際、就職できている人が大多数なんです。

文部科学省の調査によると、高校生の就職率は以下のような結果があります。

全体97.9%
男性98.4%
女性97.1%

参考:「令和3年3月高等学校卒業(予定)者の就職(内定)状況に関する調査について

全体で97.9%とほとんどの高校生が就職できていることがわかります。高卒だからといって就職は十分可能なため前向きに考えましょう。

ただし、上記のデータは2021年の3月のものです。原則、毎年の就職率は上昇傾向にありますが、感染症の影響がある今年度は社会全体の変化から就職率にもマイナスの影響が出ています。

高卒の就職は2021年と2022年にどう変化した?

2021年、2022年に起こった感染症拡大は、就職率にも影響が出ています。

以下のデータは文部科学省が調査した、2021年10月末現在の就職内定率のデータです。つまり2022年の4月から働く新社会人の就活途中経過になります。

全体75.1%(前年比5.3ポイント減)
男性76.3%(前年比6.0ポイント減)
女性73.2% (前年比4.1ポイント減)

参考:「令和4年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和3年10月末現在)に関する調査について

10月現在で内定をもらえているのが75.1%。前年度と比べて5.3ポイント減少しています。途中経過なので、最終的な就職内定率がどのようになるかはわかりませんが、少なくとも就活にマイナスの影響が出ているのは間違いありません。

感染症の影響はいつまで続くかわからない状況です。来年度についても影響が続く可能性は大いにあり、企業によっては採用を停止したり、採用人数を少なくすることもあり得ます。周りの同級生よりも早い時期から就活準備・情報収集を進めましょう

学科別・都道府県別にみた高卒就職就職率は?

ここからは、『令和3年3月高等学校卒業(予定)者の就職(内定)状況に関する調査について 』から各種別ごとの就職内定率を解説します。

学科、都道府県といった前提が違えば応募する求人も変わってきます。就職率もわずかに違うため、当てはまるものをチェックしてみてください。

2021年 学科別就職率

主要な学科別の就職率は以下のようになっています。

工業99.4%
看護99.2%
農業99.0%
福祉99.0%
商業98.7%
水産98.6%
家庭97.9%
総合学科97.8%
情報97.0%
普通95.9%

工業、看護、農業、福祉の上位4つは99%以上の高校生が就職できたことがわかります。最も少ない普通科についても95.9%と、10人中9人以上が就職できているので『高卒の就職は難しい』とはいえないでしょう。

2021年 都道府県別就職率

都道府県別の就職率として『就職率が高いエリア』『就職率が低いエリア』に分けて紹介します。

就職率が高いエリア

就職率が高い都道府県は以下の通りです。99.5%以上とほとんどの高校生が就職できているとわかります。

富山県99.9%
福井県99.8%
三重県99.7%
鳥取県99.6%
山口県99.6%
佐賀県99.5%
福島県99.5%
新潟県99.5%

就職率が低いエリア

一方で就職率が比較的低い都道府県は以下になります。低いとはいえ、最も低い沖縄県が92.4%で他の都道府県とほとんど変わりません。

どの都道府県に関しても、就職が難しいと悲観しなくても問題ないでしょう。

沖縄県92.4%
神奈川県94.6%
東京都95.2%
千葉県95.3%
大阪府95.5%

なぜ高卒の就職は困難な印象があるのか

ここまでは、実際のデータから高卒の就職が難しくないと解説してきました。

しかし、世の中一般的に『高卒就職は難しいもの』というイメージを持たれています。

なぜ高卒就職は困難であるとイメージされているのでしょうか。理由を解説していきますね。

志望できる企業が限られているため

学歴によって応募できる求人の幅があるのは事実です。

一部の企業では『大卒・大学院卒以上』を応募条件になっていて、高卒から応募しても採用される可能性は低いといえます。主に応募数の集まりやすい大企業で、選考を効率的に行うために定められることが多いようです。

一方で『学歴不問』『高卒以上』など学歴に関係しない求人が十分にあるのは、高卒の就職率が高いことから明らかです。もし学歴を条件とする会社に入社したい場合は、実務経験やスキルを身につけることによって中途採用から転職できる可能性もあります。

専門的な知識がない場合が多いため

専門学校や大学で学んだ専門知識は、就活のアピールポイントとして使えます。企業によっては専門分野を学んだ就活生の方が、仕事を教えやすいと判断するところも。高卒では学ぶ年数が少ない以上、不利であると考えられるケースがあるようです。

また、一部の資格を取得するには大学の卒業資格が必要な場合があります。例えば医師や一部の教師などですね。

このように高卒の場合は、専門的な知識が必要とされる仕事には就きにくい傾向があります。しかし一方で、高卒以上を募集している企業では、入社してから専門知識を身につけてもらおうと研修が充実しているところが多いです。逆に考えれば、進学するよりも専門知識がない分、早くから実務でスキルを身につけられるともいえます。

今後のキャリアを歩む上で自分にあった就職先を見つけることが重要です。

高卒就職を有利に進める2つのポイント

学歴に関わらず、なんとなく過ごしているだけでは良い就職先に出会うことはできません。就職後は1日のほとんどを仕事にあてることになるので、理想的な生活のできる職場に巡り合いたいですよね。

ここでは理想の職場に就職できるように、就活を有利に進めるポイントをふたつ紹介します。

1.得意や価値観を明確にする

まずは就活を始める前に、自分の得意なことや譲れない価値観を知っておくことが大切です。自分の特徴を知ることで、自分に合う企業を効率的に探すことができます。

『人と話すのが得意』『実績を競い合える環境がいい』といった特徴は、アピールポイントになると同時に企業探しの軸ともなるんです。

もし自分の特徴を知らずに就職してしまうと「こんなはずじゃなかった」と、理想と現実のギャップを感じてしまう可能性もあるので、一度自分について振り返ってみましょう。

振り返る方法はただ頭で考えるだけでなく、『自己分析』の手法を使うのがおすすめ。まだ、試したことのない方は、以下の記事で簡単にできる方法を紹介しているので、見てみて下さい。

2.自分の目指すキャリアをイメージする

自己分析は主に過去や現在を振り返るものですが、これからの未来についてもあらかじめイメージしておくと就活がよりしやすいものになるでしょう。

給与や待遇だけで企業を選ぶのではなく、これから身につけたいスキルや歩みたいキャリアなども同時に考えられると、やりがいを持って働くことにつながるはずです。このスキルは学べるのか?といった視点から仕事を探すのも手ですね。

また面接の質問として「入社したらどんなことをしたいですか?」「数年後、あなたはどうなっていると思いますか?」と聞かれるのは定番です。ある程度将来についても考えている人が良い印象を持たれるケースがあるので、面接準備としても有効です。

まとめ

高卒の就職率は高くほとんどの学生が就職できています。ただし2022年の就職率については若干の減少傾向にあるので、早めから企業の情報収集を始めましょう。

確かに高卒からでは、大卒などに比べて就職先が絞られたり専門知識がないことを指摘されることもあります。しかし、学歴不問や高卒以上の求人も豊富にあり、専門知識は就職してから身につけることが可能です。

自分にあった企業を探すことが何よりも大切なので、自分の特徴や将来のキャリアをまずは整理してみましょう。

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