高卒就職の年収はいくら?収入上げる方法も紹介【2023年最新】

一般的に高卒は大卒に比べて給料が低いと言われます。

そのなかで、

「実際いくら給料がもらえるの?」
「稼げる仕事は何?」
「給料を上げる方法は?」

と疑問に思っている人は多いはず。

実際、大卒と比較すれば高卒は初任給が低くなりがちで、生涯年収も低いとされます。しかし、業種・業界・会社によって状況はまったく異なるのを知っていますか?

また、高卒だからといってずっと給料が低いわけではなく、自分の取り組み次第で給料を上げていくことも十分可能なんですよ。

今回は高卒が得られる給料のほかに、初任給の高い業界、給料を上げていくのに必要な方法まで網羅して解説します。

目次

高卒の年収はいくら?

高卒の年収はいくらでしょうか。まずは最終学歴が高卒の人がもらえる平均年収についてみていきます。

厚生労働省の『令和2年賃金構造基本統計調査』に算出した結果は以下になります。

全体308万円
男性354万円
女性262万円

男性が354万円、女性が262万円がそれぞれの平均です。また月の収入がピークを迎えるのが男性は55〜59歳、女性は45〜49歳および55〜59歳といった特徴もあります。

あくまで全体の平均なので、就職する業界や会社で変化します。ここからは、男女別・都道府県別・年齢別とさらに詳しくみていきましょう。

【男女別】高卒の初任給と一年目の平均年収

年収といっても、一番気になるのは一年目の年収ではないでしょうか。一般的にどの程度もらえるのか確認して企業探しに活かしてみて下さい。

まずは男女別の初任給です。

厚生労働省の『令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』によると以下のようになります。

全体16万7千円
男性16万9千円
女性16万5千円

男女でそれほど差はなくおよそ17万円が高卒初任給の平均となります。

また年収については以下の通りです。

全体200万4千円
男性202万8千円
女性198万円

高卒一年目の平均年収は、およそ200万円となっています。ちなみに大卒の一年目の平均年収はおよそ252万円となっています。

大学の場合は学費など、費用がかかった上での就職なので、どちらが得とは一概に言えません。ただ、学歴に関わらず自分の努力次第で年収は上げていくことが可能なのは間違いないでしょう。

【都道府県別】高卒の給料

住む場所が違えば多少の物価の違いや企業の競争率が変わるため、給料にも変化が表れます。

ここでは、厚生労働省の『令和2年賃金構造基本統計調査』をもとにいくつかの都道府県をピックアップして紹介します。

北海道27万3千円
青森24万1千円
東京37万円4千円
神奈川33万5千円
愛知31万4千円
大阪32万
広島29万5千円
福岡28万円2千円

以上が都道府県別賃金になります。全ては紹介できていませんが、全国平均の30万8千円より高いのは5都道府県(東京、神奈川、愛知、京都、大阪)となっており、なかでも最も高かったのは東京の37万3千円となります。

高卒の手取り額の目安

さて、ここまで収入について説明してきましたが、額面状の金額と実際に手元に入ってくる金額には違いがあるんです。『額面』『手取り』という言葉を聞いたことがありませんか?ここまで説明してきた全ての金額は『額面』で、実際には保険料や税金を引かれた額が手元に残ります。

実際に引かれるものは以下のものです。

額面から控除される項目
  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料
  • 雇用保険料
  • 所得税
  • 住民税

参考までに、高卒の初任給16万7千円から考えると、手取りは『13万4千円』となります。

注意として初任給から引かれるのは、雇用保険・所得税のみとなっています。厚生年金保険料と健康保険料は翌月徴収としている企業が多いため、翌月からはさらに少ない金額が手取りとなります。住民税は2年目から引かれます。

あまりにも引かれるものが多いため、知らないと驚きますよね。あらかじめ理解しておきましょう。

高卒で初任給の高い産業ランキングTOP5

ここまでは高卒全体の給料について解説してきましたが、さらに業界・業種ごとに給料は異なります。

もし高収入を目指したいのならば、年収の高い業界を視野に入れても良いですね。厚生労働省の『令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』をもとに、初任給の高い業界をランキングで紹介するのでチェックしてみましょう。

  • 1位:建設業(17万6千円)
  • 2位:情報通信業(17万1千円)
  • 3位:卸売業および小売業(16万8千円)
  • 4位:教育および学習支援業(16万8千円)
  • 5位:宿泊業および飲食サービス業(16万7千円)

高卒で最も高い初任給がもらえるのが建設業で、17万6千円です。年収で表すと約211万円。続いて情報通信業、卸売業および小売業、教育および学習支援業、宿泊業および飲食サービス業となっています。

また、高い収入を得られる業界は社会の状況によっても変わってきます。特にここ数年は感染症拡大の影響もあります。もし高い収入を目指しているのならば、ニュースに敏感になり狙い目の業界を調べておきましょう。

高卒でも収入を上げていく4つの方法

ここまで読んできた人の中には、

「高卒ってやっぱり給料低いな」
「もっと稼ぎたいな」

と思う人もいることでしょう。

上記で説明してきた金額は全て平均です。なので、もっと多くの収入を得ている人もいるんですね。

そこで、高卒からでも多くの収入を得ている人がやっている方法を4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1.年収の高い業界へ就職する

最初は最もシンプルな方法です。そもそも平均年収の高い業界へ就職すれば、業界内で常識とされる給料も高くなります。

特に平均年収が高いとされる業界は、建築業界やIT業界などが狙い目です。ほかの業界については、この記事内で既に紹介した『高卒で初任給の高い産業ランキングTOP5』を参考にしてみて下さいね。

2.大企業に就職する

大企業に就職すれば、中小企業に比べ収入が高くなる傾向があります。しかし、問題点としては大企業であるほど求職者からの人気も高く、採用を効率良くするために『大卒以上』といった学歴の条件をつけている場合があります。

高卒から大企業に行くためには主に以下の二つの方法が定番です。

  • 非正規雇用から正社員登用を目指す
  • 中小企業で経験を積んだあと転職する

どちらの方法がいいとは一概に言えませんが、学歴に左右されることなく大企業を目指すことは可能であると言えます。

3.希少なスキルを身につける

例えばプログラミングやデザイン、マーケティングなどのスキルを身につけておくとキャリアアップがしやすく収入が上がりやすいといえるでしょう。

他にも資格取得もおすすめです。介護業界を例に挙げると、資格なしで働ける職場は多いですが資格があれば業務の幅が増え昇進が可能となります。

特に一つの会社でしか使えないものでなく、他の会社に行っても通用するものが重宝されます。

4.経験を積み、同業種の企業へ転職する

実務経験を積んだのち、転職をすると前職よりも好条件で採用される傾向があります。専門技術や資格、営業実績、販売実績から即戦力人材としてキャリアアップを目指しましょう。

先ほど説明したように、経験によって中小企業から大企業へ転職することも可能な場合もあり、収入アップにつながります。

まとめ

今回は高卒で就職した場合の給料について詳しく解説しました。

性別、都道府県、業界などあなたの状況に合わせて参考にしてみて下さいね。

また、もし年収を低いと感じているならば収入を増やすために以下の方法を目指してみて下さい。

  • 年収の高い業界へ就職する
  • 大企業に就職する
  • 希少なスキルを身につける
  • 経験を積み、同業種の企業へ転職する

収入は学歴によって必ずしも決まるわけではありません。自分の努力次第で上げることができるので、前向きに考えていきましょう。

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