自己分析はなぜ必要?進路選択になくてはならない理由と自己分析の方法
「なぜ自己分析をしなきゃいけないの?」
高校卒業後は進路を考えているあなたは、学校や先輩、同級生などから「自己分析はした方がいい」と言われているのではないでしょうか。しかし、突然言われても「なぜしなきゃいけないの?」「本当にする必要ある?」と疑問に思いますよね。
この記事でも同じように『自己分析はした方は必要』『自己分析は大切』と何度も出てきます。
もちろん必要・大切というのには、理由があるからなんです。
今回は自己分析が必要な理由と、もししなかった場合に起こること、具体的な方法まで詳しく解説します。
なぜ自己分析が必要なのか?
冒頭に書いたように自己分析が必要なのはもちろん重要な理由があるからです。
その理由とは、主に以下の3つが当たります。
- 自分の向いていること・やりたいこと明確にできるため
- 進路選択の軸を決めることができるため
- 自分のことを相手に説明できるため
では、それぞれ順番に解説していきます。
理由1:自分の向いていること・やりたいこと明確にできるため
自己分析では自分の性格や特徴を理解することが目的です。例えば『一人で黙々と取り組むことが得意』といった特徴が分かれば、あまりチームで動くようなことは向いていなく、一人で成り立つような進路を選ぶべきですよね。
上記は簡単な例ですが、自己分析で長所や短所、譲れないものなど様々な視点から自分について知っていきます。
もし直感で進路を決めてしまうと『いま興味があるもの』は選べますが、本当に向いていることは選べないかもしれないんです。
理由2:進路選択の軸を決めることができるため
進路選択の軸を決めることができるのも理由となります。
自分の性格や特徴を活かせるように進路選択の軸とするのですが、それだけでは条件を絞りすぎることの方が多いんです。自己分析ででた結果のうち、自分はどれを優先すべきか取捨選択が求められます。
もし自己分析をせずに『お客さんに商品をすすめるのが得意』とアルバイトの経験から知っていたとします。しかし、いま知っている特長は本当に優先すべき特長なのでしょうか。もっと大切に思っていることがないか振り返るためにも、自己分析は必要なんです。
理由3:自分のことを相手に説明できるため
最後の理由はもっと実用的なものです。
高校3年生になると、先生や保護者の方との面談が増えてきます。面談の際には、どの進路を選ぶのか、場合によってはなぜその進路を選んだのか聞かれることがあります。
自分の考えを相手に伝えるための材料として、自分について知っておく必要があるんです。
もちろん自分が行きたい道を選ぶことが一番ですが、せっかくならば周りの理解も得たいですよね。
また、高校卒業後に就職を選ぶ可能性があるのならば、面接にも使えるので特に必要とされます。
なぜ自己分析をしないと後悔する?【理由は2つ】
自己分析をせずに進路を選ぶ人は大勢いますが、あとから「やっぱりした方がよかった」と考えるようになるのも珍しくありません。
ここからは自己分析をしないと後悔するポイントを解説します。
後悔1:進路とのミスマッチが起こる
自分の理想と現実にギャップが生まれ「こんなはずじゃなかった」と後悔することはよくあります。想像していたよりもつらく辞めたくなることは珍しくないんです。
『早期退職』や『大学中退』をしてしまう理由のひとつが、自己分析を怠ったからなんです。
自分が嫌だと感じそうなこと、我慢できそうなことを明確にしておくことが後悔しない進路選択のコツでもあります。
後悔2:自分の強みや考えを伝えられない
主に就職面接で自分のアピールポイントがわからないのは致命的です。
しっかりと準備をして理解していないと、つい周りと比べてしまい『こんなこと大したことないな』『わざわざアピールすることなんてない』と話すことがなくなってしまいます。
就職後や進学後にかかわらず、自分の強みを伸ばすために努力するのも難しくなるため、自己分析をすることには大きな意味があるんです。
自己分析を実際に行なう方法を3つ紹介
では、自己分析を行う方法にはどんなものがあるのか概要を説明します。
いますぐできるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
方法1:今までの自分を振り返る
今までの自分の過去を振り返ることで、自分のことを知っていくのは定番の手法です。
- 自分史
- モチベーショングラフ
『自分史』は自分に合った印象的な出来事を年表のようにまとめる方法です。各年代ごとに楽しかったこと、辛かったこと、乗り越えたことなど、洗い出していきます。
出来事の中から、『人と話すのが得意』『ルーティンを繰り返すのが向いている』など共通点を見ていくことで、自分について知っていきます。
『モチベーショングラフ』についても同様に、過去の出来事を洗い出す手法です。自分史と違うところは、モチベーションを重視する点。モチベーションが高かった時、低かった時の共通点から自分を知っていく方法です。
詳しい方法は、自己分析の記事中で説明しているので、興味があればぜひやってみてくださいね。
方法2:身近な人に聞く
自分で振り返るのではなく、身近な人に聞いてみるのも方法としてあります。
『他己分析』では、親しい友人や家族、学校の先生に自分のことを教えてもらいます。
- わたしの長所・短所は?
- 伸ばした方がいいところは?
- 改善した方がいいところは?
- 向いていそうなことは?
- 他の人にはあまりない特徴はある?
など、自分で考えていることとは違った新たな発見ができるのが他己分析のいいところです。
方法3:診断ツールを使う
最も簡単にできる方法として、診断ツールを使う方法があります。
ネット上で検索すれば、いくつかの質問に答えるだけで自分に向いていることがわかる診断ツールはたくさんあります。
ただし簡単にできる分、大雑把な結果になってしまう特徴もあります。面接で使える具体的なことはわかりませんが、参考程度に試してみるのにはうってつけです。
おすすめの診断ツールは以下の記事で紹介しているので、初めに使ってみるのも良い方法ですね。
自己分析をおこなう際に注意するポイント
自己分析を行う上で注意すべきポイントも紹介します。以下の3つのことに気をつけると、スムーズに自己分析が行えるはずです。
- 理想や思い込みを入れない
- 短所を見過ぎない
- 自己分析に正解はない
理想や思い込みを入れない
自分を客観的にみるのは意外と難しく、つい理想や思い込みを入れてしまいがちです。『責任感がある』『協調性がある』『忍耐強い』など自分が思い込んでいる強みが先行してしまうと、正しい結果が得られません。
自己分析では、事実のみを踏まえて分析を進めれるように意識しましょう。
もし客観的にできているか判断が難しければ、自己分析結果を友人や家族に確認してもらうのもひとつの手段です。
短所を見過ぎない
良いエピソードが思いつかず弱みばかり考えてしまうことにも注意が必要です。もし弱みを考えてしまったときは『プライドが高い→上昇志向がある』『飽きっぽい→新しい物好き、好奇心旺盛』のように強みであると言い換えてみましょう。
自己分析に正解はない
自己分析には正解はなく、あるべき姿もありません。
自己分析をしているとつい一般論を組み込んでしまうことがあります。『責任感がある』『リーダーシップがある』と定番の特徴に落ち着かせようとしがちです。
本当に浮かんできた特徴と実際の出来事に関連があるのか、深く考える必要があります。
まとめ
自己分析は、自分に向いている進路を選ぶために必要なものです。進路に進んだ後で「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにもやっておくことをおすすめします。
方法は様々で決まったやり方はありません。自分に合ったものを探しましょう。まずは簡単な診断ツールを使うのも良いですね。
また注意点として、思い込み入れない・短所ばかり見過ぎない・正解はないので一般論に引っ張られないことを頭に留めておきましょう。
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