高卒面接の自己PRで印象良く伝える方法|NG回答例あり【面接官監修】
就職活動の面接において絶対に言われる『自己PR』。採用担当者として一番に大事にしているのが自己PRです。
自己PRは、あなたの自己紹介をするのではなく、その企業に就職後、どんな活躍ができるのか、を表現するもの。
だからこそ、あなたがどんな自己PRをするのかで、内定が取れるかが決まります。
ただし、「自己PRをお願いします」この質問に対して、
アピールできる経験がない
どのような内容なら好印象なんだろう…
とあなたは悩んでいませんか?
自分自身をアピールしてどう貢献できるのか、採用担当者に伝えるのは非常に難しいですよね。
面接の中で、もっとも自分をアピールできる時間のため、自己PRの内容は他の応募者とは一味違う内容にする必要があります。
そこで今回の記事では、面接官に好印象を与える自己PRの答え方やNG例、参考にしたい例文を紹介します。
現役面接官が聞いた実際の自己PR内容や考えをもとに、ポイントを解説するので、ぜひ今後の就職面接に活かしてくださいね。
そもそも高卒面接の自己PRはなぜ重要?
自己PRは、面接官や採用担当が入社後のイメージができるかできないかの判断材料です。
つまり、面接官が入社後に活躍する姿を想像できなければ、良い印象とはいえません。
応募者の自己PRを聞いた面接官が、入社後のイメージをしやすければ、採用のメリットがあると判断できます。
内定をもらうために、重要な回答になるため、企業との関連性も踏まえてアピールできるとよいでしょう。
面接では、受け答えがしっかりできるかを最重要ポイントとしています。もちろん、応募者のアピールポイントや志望動機も重要項目として見ていますよ。
そのため、自己PRの内容が薄ければ印象が悪くなってしまいます。
事前にアピール内容を整理しておきましょう。
高卒面接の自己PRで面接官が見るポイントとは?【現役面接官が解説】
ここからは、面接官が自己PRで見るポイントを解説していきます。具体的には下記4点を注視しています。
- 入社意欲が高いか
- どのような人柄なのか
- どんな部署で活躍できそうか
- 論理的に話せているか
これらのポイントをしっかりおさえておくことで、面接官に好印象を与えることができるため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイント1.入社意欲が高いか
入社後に、自分の強みをどのように活かして、活躍できるかを見ています。
そのため、自分の強みを会社の事業や仕事内容と絡めて話せると、自己PRの説得力が増します。
また、面接官が入社後のイメージをしやすいため、好印象につながります。
面接官には、企業で働いて活躍する姿を想像させる自己PRになるように意識しましょう。そうすることで、内定につながる可能性も非常に高くなりますよ。
ポイント2.どのような人柄か
人柄を判断するための材料にもなるのが自己PRです。具体的なエピソードが盛り込まれていればいるほど、人柄が見えます。
そのため、面接官にとっては「この部署のあの人と相性が良いのかも」と想像することができ、好印象につながります。
自己PRで過去のエピソードを話す際は、今までどんな経験をして、どんな考えで困難を乗り越えたかなど、具体的に話せるように準備しておきましょう。
ポイント3.どんな部署で活躍できそうか
自己PRをもとにして、入社後はどんな部署で活躍できそうかを判断します。
「うちの会社の〇〇部で活躍しそう」というイメージまでさせることができれば、魅力的な自己PRです。
そのためにも、自己PRで話す内容は具体例を交えて話せるようにしましょう。
事前に企業が求める人材を調べておくことで、自分の強みと求める人材をマッチさせることができます。
まずは、応募企業の求める人材を理解し、それにあった強みを探し、自己PRを作るのもおすすめですよ。
ポイント4.論理的に話せているか
最後に、論理的に話しているかを判断します。
魅力的なエピソードや強みがあったとしても、順序立てて論理的に話せていなければ、面接官に強みが伝わりにくいです。
そのため、自分が一番に伝えたいことをひとつに絞り、付随する理由や具体例を話しましょう。
自己PRに限ったことではないですが、論理的に話せる人は「コミュニケーションがしっかり取れる人」という印象を与えます。
まずは、伝えたい内容を箇条書きで書き出し、そこから結論、理由、具体例のようにまとめると、よりよい構成になりますよ。
高卒面接の自己PRで印象良く伝える方法
魅力的なエピソードを整理できても、うまく伝えられなければ意味がありません。
面接官に好印象を与えるためには下記のような伝え方を意識してみてください。
- 結論から先に伝える
- 具体的な理由や経験を伝える
- どのように会社に貢献したいのかを伝える
それでは、順番に伝え方の解説をしていきます。
方法1.結論から先に伝える
まずは、結論である自分の強みをはじめに伝えましょう。
結論から先に伝えることで、その後にどんなエピソードがあるのかが分かりやすく、面接官を引きつけやすいです。
自己PRの伝え方に限らず、どの質問にも結論から答えるように意識しましょう。
質問に対する結論を先に話す人は「仕事でもコミュニケーションが取りやすそうな人だな」という印象を与えますよ。
方法2.具体的な理由や経験を伝える
結論の理由や具体例を述べると、自己PRの説得力がさらに増します。
また、面接官は自己PRの内容を理解しやすく、ストレスを与えません。
緊張する面接の場で、慌てずに結論と理由を端的に話すことができれば、他の応募者から一歩リードできます。
内定に一歩近づくために、結論を述べた後は、その理由や具体的な経験を伝えるように意識してみてくださいね。
方法3.どのように会社に貢献したいのか伝える
自己PRの最後には、自分がどのようにして会社に貢献したいのかを伝えるとよいでしょう。
「最初に強みを教えてくれたのは良かったけど、結局会社でどう貢献できるんだろう…」という印象を与えては、もったいないです。
自分がこれまで経験したエピソードから、自分が会社のこんな場面で貢献できると伝えられれば、面接官に好印象を与えられますよ。
高卒面接の自己PRで印象良く伝えるために経験を整理しよう
印象のよい自己PRを作り、分かりやすく伝えるためには、経験の整理が必須です。
ここからは、自己PRを作る上での考え方を紹介していきます。実際に、手を動かしながらこれまでの学生生活を振り返ってみましょう。
まずは過去の経験をまとめよう!
はじめに、これまでの学生生活を振り返って、経験したことを書き出してみましょう。
この時にポイントになるのが、些細なことでも書き出すことです。たとえ、自分にとってはそうでもない出来事だとしても、後に強みになるきっかけになっていたりします。
面接では、経験したことを話す場面が多々あります。
書き出しておいて損はないので、思い出せる範囲で、過去の経験を整理していきましょう。
まとめた経験の中で共通した特徴を見つけよう!
続いて、整理した経験の中で、共通している自分の特徴を見つけましょう。
共通している特徴が自分の強みです。一見すると短所のように思える特徴でも、見方を変えれば長所になります。
例えば、よく友達と喧嘩するというエピソードが目立つとします。
言い方を変えれば、自分の意見をハッキリと主張でき、控えめになりすぎないという長所になります。
短所から長所への言い換え表現については、下記の記事を読んでみてください。
よくある短所と長所を一覧にしているので、自分に当てはまるものが見つかるかもしれません。
https://magazine.u-story.jp/recruit/138/
強みがもっとも表れているエピソードを見つけよう!
共通の特徴から自分の強みがもっとも表れているエピソードを見つけましょう。
上述したように、自己PRで話す内容は具体的であればあるほど、面接官のイメージがしやすく、好印象です。
そのため、自分の強みが表れているエピソードは具体的に思い出しましょう。
上記のように経験を整理しても、自分をアピールできる強みがない方もいるのではないでしょうか。
面接までに時間がある方は、職場見学に参加したり、アルバイトをしてみたりなど、働いた時のことを意識して行動してみましょう。
面接までに時間がない場合は、家族や友達に意見を聞いて、アピールする材料を探してみてくださいね。
高卒面接でNGな自己PRとは?
まずはNGな自己PRについて紹介していきます。魅力的な自己PRにするために、下記のような自己PRにならないように注意しましょう。
- アピール内容を複数盛り込む
- 具体的なエピソードがない
- 例文を丸暗記する
このような回答は、面接官の印象を下げる原因になり、内定から遠のきます。
ここから詳しく解説していくので、よく読んでいってください。
アピール内容が複数ある自己PR
部活動に所属したり、ボランティア活動に参加したりと、過去にさまざまな経験があると、アピール内容を絞るのが難しいですよね。
しかし、ひとつの内容にしぼらなければ、自分はどんな強みがあるのか伝わりづらくなってしまいます。
「結局、この人は何の強みがあるんだろう?」という印象を与え、面接の評価が下がります。
アピールしたい内容が複数ある場合は、企業が求める人材に近い自己PR内容に絞りましょう。
具体的なエピソードがない自己PR
具体的なエピソードを交えずに自己PRをすると、「どんな経験から強みと判断しているんだろう…」と感じさせてしまいます。
また、「自己分析がしっかりできていないな…」という印象も与えます。
就職活動において、自己分析は基本中の基本です。
深く自己分析できれば、自己PRの内容に説得力が増します。ほかの志望動機や趣味特技などの質問にも、具体的に答えられますよ。
効率の良い自己分析のやり方については下記記事をチェックしてみてくださいね。
https://magazine.u-story.jp/recruit/258/
よくある例文を丸暗記した自己PR
面接でも多いのが丸暗記した内容を回答すること。
面接官は、何百人との面接経験があるため、丸暗記しているというのはすぐに見抜かれます。
反対に、自分の言葉で作られた自己PRは説得力があり、好印象につながります。
回答内容を考えるのは時間がかかり、手間だと感じる方もいるかと思います。しかし、考えることをやめて丸暗記しても、内定には届きません。
まずは、1日10分程度の時間を作って自己PRを考えてみましょう。
高卒面接で参考にしたい自己PRの例文3選
ここからは、高卒面接で参考にしたい自己PRの例文を紹介していきます。実際に面接官が聞いて好印象だったアピール内容になるため、よく読んで、自分の自己PRにも活かしてみてください。
1.学生時代の経験を交えた自己PR
私の強みはリーダーシップを発揮し、周りの人をまとめられることです。学生時代は、野球部に所属しており、キャプテンとしてチームをまとめておりました。
最もリーダーシップを発揮できたのは、3年生最後の夏の大会前です。当時のエースが、大会前に骨折してしまい、夏の大会には出られないことが決まった時チームは一気に士気が下がりました。
しかし、そんなときにくよくよ悩んでいてもしょうがないと、チームの部員に声をかけて、エース抜きでも勝ち上がっていこうと声を掛けました。結果として、3回戦敗退という結果になってしまいましたが、3回戦に進めただけでも大奮闘でした。
このような経験から、どんな逆境の時でもリーダーシップを発揮して、組織を引っ張っていく力を身に付けました。
このスキルは御社の業務内でも十分に発揮できるので、持ち前のリーダーシップを発揮して活躍していきたいと思っております。
2.アルバイトでの経験を交えた自己PR
私の強みは向上心があるところです。向上心から、アルバイトをしていた飲食店の売上を20%伸ばした経験があります。
アルバイトとはいえ、所属する組織に少しでも貢献したいと考え、どうすれば今よりも売上を伸ばせるのかを考えました。
そこで、競合店のメニューや価格、顧客層などを店長と調査し、競合店に負けない工夫をしました。新規メニューの作成やSNSでクーポンを配布するなどの戦略を重ねた結果、20%売り上げを伸ばしました。他社と比較し、戦略を考え抜くことで、状況を変えることができることを学びました。
御社に入社後も営業として、向上心を高く持ち、お客様の課題解決につながる提案をしていきたいです。
3.コツコツと努力する姿勢をアピールする自己PR
私はコツコツ努力を重ね、自分を成長させられる強みがあります。高校時代はバスケットボール部に所属し、ポジションはセンターを担当していました。私は筋力がないことが弱みだったため、フィジカルトレーニングを始めました。
ただ闇雲にトレーニングするのではなく、ポジションに必要な持久力と筋力を鍛えるために、インターネットやYouTubeからメニューを調べました。そのトレーニングを毎日続けることで、チームメイトからの信頼度が増しました。また、大会では準優勝することができ、努力が実ったと感じています。
御社に入社後も、目標を達成するためには何が必要かを考え、直向きに努力を続けます。少しずつ成長し、決めた目標を達成して、活躍したいです。
どんな経験も自己PRにつながる!自己分析を徹底しPR文を考えよう
他人からどんな小さな経験だと思われても、具体的なエピソードがあれば自己PRにつながります。
まずは、自己分析を徹底して行い、自己PRするための内容を整理しましょう。
他の質問にも、自己分析した内容をもとに回答できるため、必ず役に立ちますよ。
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